血液透析は、ダイアライザ（透析器）に血液を循環させることで体内の余分な老廃物や水分、電解質を取り除き、体に戻す治療法です。血液透析を行なうにあたり、腕の動脈と静脈をつなぐシャント手術を行なう必要があります。手術をした血管に針を刺すことで透析を行ないます。​
当院では、月・水・金または火・木・土の週3回、1回4時間の治療を基本としています。

腹膜透析は、手術でお腹の中に挿入したカテーテルを用いて透析液を注入し、余分な老廃物や水分、電解質を腹膜を介して体外に排出する治療法です。腹膜透析は、自宅で行うことができます。​
標準的な方法では、1日に約4回の透析液交換を行います。また、夜眠っている間に専用の機械を用いて透析液の交換を行う方法もあります。腹膜透析は、毎日ゆっくり時間をかけて行うため、血液透析と比べ血圧や体調の変動が少ないのが特徴です。月に1~2回の通院でよいため、生活スタイルに合わせた治療が可能です。

ハイブリッド透析は、週5~6回の腹膜透析と週1回の血液透析を併用して行う治療法です。
腹膜透析は、ある程度の期間継続すると腹膜機能や残腎機能の低下（尿量の減少）が起こります。そうすると、体内の老廃物や水分が十分に排出されなくなる透析不足の状態になることがあります。​ その場合、腹膜透析から週3回の血液透析やハイブリッド透析への移行が必要です。ハイブリット透析は、腹膜透析を自宅で継続することが出来るため、血液透析による通院を最小限にすることが可能です。